あるとかないじゃない。あるはずだから。

2014年は変化の連続だった。社会の変化、事業の変化、組織の変化、生活の変化、そして、なにより自分自身の心の変化だ。

手術から1年が経った頃、病室で感じていた生きていることへの感謝とか、そんな思いの一つ一つが希薄になってきた時だった。

出張が増えて一人でいる時間が長くなって、どこかで孤独を感じ、時に仲間とすれ違い、身の回りのすべてに焦りや苛立ちを募らせていた。

気づけば、ありがとうという言葉を口にすることが減っていたように思う。それでも、そんな僕を、僕のそばにいてくれた人たちは正してくれた。

いろんな変化で過去や今、その時々で抱いた思い、描いた理想を見失っていた。
そうしたすべてをもう一度、見つめなおすことができた一年になった。

 

いつかきっと、歩けるようになって、
いつかきっと、いい出会いがあって、
いつかきっと、人生は変わるはず。

 

ベッドの上で、漠然としたなにかを信じることしかできなかった17歳の春。

病室にいたあの頃、僕の周りにいた人といえば、ドクター、看護師さん、たまに話す患者さん、両手で2回も指を折ったら数えられた。

気づけば、今年は100回近く、数十、数百、数千人の前で話す機会を与えてもらった。
クライアント、パートナー企業の皆さん、問い合わせをくれた方、メディアの方、面談は300件弱だった。
計算すると、一年でおおよそ1万5千人の人と同じ時間を過ごしたことになる。

ベッドの上では、到底想像もつかない数の人と出会って、病室と売店を車いすで往復するだけの生活から、気づけば、新幹線、飛行機、フェリーも加わった。

歩きたいという願いが叶わず、歩けなくてもできることを探し始めた19歳の春。
歩けなくてもできることから、歩けないからできることを見つけた20歳の春。

たくさんの出会い、たくさんのチャンスに恵まれて、今は、信じるだけじゃない、行動することができる。

後悔を無くすことができなくても、減らせるように。
もし後悔が残ったとしても、未来で活かせるように。

あるとかないじゃなくて、あるはずだからを信じて。
2015年も歩みを止めること無く、前へ進みたい。

 

迷い犬と僕

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は適当なものがなかったので、出張先で遭遇した迷い犬です(笑)
その後、弊社石川の活躍により、無事飼い主は見つかりました!


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