かわいそうな人ではない。一人の人と向き合うために

日本は、障害者や高齢者に対して、無関心か過剰だ。
見て見ぬふりをしたり、時におせっかいだったり。

かわいそうな人を助けてあげなければいけないとか、
車いすの人を見たら押してあげなければいけないとか。

同じ車いすであろううと、同じ障害があろうと、
みな思っていること、考えていることは違うのに、
みな障害者である前に、ただの人でしかないのに、
定まった行動様式があるかのような捉え方をしてしまう。

でも、これは日本人が優しすぎるからであって、同時に、
まだまだ知らないこと、わからないことがあるからであって、
無関心も過剰も、どちらもポジティブな現状だと思っている。

 

「ハードが変えられなくとも、ハートは変えられる。」

 

ミライロ設立から1年、当時、バリアフリーのコンサルティングが
中核事業であった中、「ユニバーサルマナー研修事業」を始めた。

ユニバーサルマナーという言葉に込めた思いがある。

障害者や高齢者に対するサポートや配慮を、
特別なこととして、他人事として捉えるのではなく、
誰もが身につけていて当然の領域「マナー」にしていこう。

 

そうして、ユニバーサルマナー研修がスタートして、おおよそ2年。
2013年8月6日からユニバーサルマナー検定がスタートした。

ユニバーサルマナー

 

 

 

 

ユニバーサルマナー検定
http://www.universal-manners.jp/

 

検定がスタートして、あっという間に1年が経った。
研修、検定合わせると、受講頂いた方はおおよそ1万3千人。

様々な業種業態の企業、高校や大学、専門学校、
各地の行政機関、自分たちが予想していなかった場所で、
ユニバーサルマナー検定が導入され始めた。

事業の形態を変えて、個人の方にも取り組んでもらえる形にしたことで、
社会人はもちろん、多くの若者にも取り組んでもらう機会が増えた。
受講者の傾向を見れば、特に女性、女の子が多い気がする。

 

先月は、嬉しい電話もあった。中学生の女の子からだった。
「もしもし、次のユニバーサルマナー検定はいつありますか?
お母さんが受けた方がいいって、教えてくれたんですけど・・・」

障害者だから、かわいそうだから助けてあげようではなく、
知っていた方が、できた方がカッコいいとか、そんな具合で、
日本全国にユニバーサルマナーが広がってくれたら嬉しい。

 


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