今日、僕はかわいそうな人を卒業する

吃音症の女の子の葛藤を描いた「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を読んだ。
友達の存在が志乃ちゃんを変えた。そして、志乃ちゃんのラストのセリフは強烈だった。

 

「私をバカにしてるのは 私を笑ってるのは 私を恥ずかしいと思ってるのは 全部私だから」

 

僕はあの時、運動会のリレーを涙を浮かべ眺めていた。
僕はあの時、恋人と手を繋いでデートができなかった。
僕はあの時、重たい荷物を代わりに持ってあげられなかった。
僕はあの時、フライの打球を追いかけることができなかった。
僕はあの時、自転車でみんなと一緒に冒険ができなかった。

 

最初は、歩けないことをなんとも思っていなかったのに、
少しづつ、少しづつ、足で歩けないことが嫌になった。
少しづつ、少しづつ、自分で自分のことが嫌いになった。

 

16歳になった頃、髪を金色に染めて、ピアスを開けて、タバコを吸った。
少しでも、かわいそうな人と思われたくなくて、僕はどこか尖っていった。
いつしか僕は、すべてに遠慮がちになって、人と距離を置くようになった。

 

そんな僕に、あの日、手を繋いで導いてくれる恋人ができた。
そんな僕に、あの日、すべてをさらけ出せる仲間ができた。
そんな僕には、今、自分だからこそ歩ゆんでいける道がある。

 

そんな時間を送ってきて、少しづつ、少しづつ、気づいてきた。
歩けない自分を、バカにして、笑って、恥ずかしく思ってたのは、
誰でもない自分でしかなかったと。24年目に気づくことができた。

 


垣内俊哉の初著書、好評発売中!
4,000万人の市場を生んだ反転戦略とは?

「バリアバリュー」

Amazonで購入する

オーディオブックを購入する

垣内俊哉の初著書 バリアバリュー