違いを違いのままで終わらせない日本へ

パラリンピック開会式

リオデジャネイロで開催されたパラリンピック視察のため、人生初のブラジルへ行った。電車やバスに乗ったり、海岸へ行ったり、外で食事をしたり、街を散策したり。地球の裏側で、多くの場所へ行けたこと、多くの人と出会えたことに心から感動した。

開会式や競技会場には、障害のある方やご高齢の方、多様な方が数多く足を運んでいた。周囲を見渡す限り、どこにでも車いすユーザーがいるのは、人生で初めての体験だった。あの瞬間、僕は、「違いが違いでなくなる」ような、そんな感覚を覚えた。

ハード面をみれば、どの部分を切り取っても、日本の方が進んでいると言わざるを得なかった。そもそも、どの国が進んでいて、どの国が遅れている、といった比較をすること自体は用を成さない。日本は、高齢化先進国であるために、バリアフリーが進んでいる事は当然のことである。

リオにおいて、経済状況や社会情勢から鑑みても、バリアフリーが進みづらい事は仕方がない。それでも、リオには、あの場所だけの、あの場所にいる人たちの良さがあった。
目が合えば、自然と逸らす日本とは対象的に、リオではみんなが微笑み返す。街中では、声をかけられ、ハイタッチを求められ、挙句、ハグをされ、キスをされ。地球の裏側で、人生初のモテ期を迎え、ブラジルが大好きになった(笑)
市内の学生さん

残念ながら、日本においては、障害者や高齢者に対し、無関心が過剰のどちらかとなっている。遠慮しがちな所から無関心を装っているだけかもしれない。思いやりや優しさが膨れ上がってしまっているのかもしれない。
わからない、知らない、できない、経験がない。何らかの「ない」から生じる不安によって、声をかけることすらできなくなっている。

一方、ブラジルでは、陽気な風土や気質があるために、わからないながらも、知らないながらも、明るく、皆が声をかけてくる。その気質を日本も倣えというのは、どだい無理な話だ。
それでも、わからないをわかるへ、知らないを知っているへ、できないをできるへ変えれば、声をかけることくらいは出来るようになるはずだ。

ハードはもちろん変えていかなければいけない。同時に、ハートを変えていくことが、2020年に向けて、さらにその先の未来に向けて、必要であると確信へ変わった。
バリアバリューの視点から、違いを違いのままで終わらせない日本へと変えていきたい。


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