中日新聞・東京新聞で、家族に対するインタビュー記事が掲載された。随分ふてぶてしい顔をしているけど、内容は至って真面目・・・笑
今回、この記事を見たある女性から、中日新聞さんに連絡があったと聞いた。
大堀さんは十数年に、杖をついてお花見に出かけた。その時、近くにいた女性から荷物を持つと言われた。「息子が“あの人、足が痛いみたいだから、お母さん持ってあげたら”と言うものですから。」
その女性と少年の姿が忘れられず、大堀さんは「桜と少年」というタイトルでエッセイを中日新聞に寄稿された。なんと、その少年が僕だったそうで、大堀さんは僕の記事を見て「あの時の少年だ!」と、手紙を書いて下さったとのこと。
失礼ながら、僕にはまったく覚えがなく、人違いではないのか?と思いもした。ところが、既に母へも連絡があったそうで、母がお話をさせて頂くとやはり事実だった。書籍を2冊も購入頂き、すっかりミライロの応援団になってもらっているとのこと。
ニューヨークのホテルで、大堀さんの「桜と少年」を読んだ。僕に取材をしてくれた記者の方が、わざわざ探して送ってくれた。都会の喧騒を忘れるような、穏やかな気持ちになった。
「息子も足が不自由なので」と女性に気を使わせないよう、母がサポートを申し出た様子は、これぞ「ユニバーサルマナーだ」と感銘を受けた。また、幼少期の僕が、周囲の誰かを思いやれる僕であったことを誇らしく感じ、そう育ててくれた父と母のことを心からありがたく思う。
僕が「心のつえ」をもらってきたように、これからは誰かの「心のつえ」であり続けたいと思いを強くした。